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photo by photoyuki
インドは一つの国とはとても言えないぐらいの多様性に富んだ国です。
州を跨いだら言語は完全に変わり、食べ物も変わります。州の範囲だけではなく、知れば知るほどもっと細かく違いがあることがわかります。
そう、なので南インド料理と一言でいっても、南インドは6州ありますし、さらにそれぞれの州の中で特徴的なお料理が沢山存在するのです。
TADKA2では、そんな様々な地域の美味しいお料理を日本の皆様にご紹介したいと思い、南インド各州のレストランでシェフをしていた経験を持つマニカンダンシェフを本国より招聘し、沢山の種類のお料理をご用意しました。
日本の方には(インドの方にも笑)馴染みのないお料理ばかりですので、美味しく食べる組み合わせなどスタッフと相談しながらオーダーしていくことをオススメします。
そしてわかりやすく楽しんでいただくために、2名様よりコースもございます。
そしてそんな珍しいお料理に合わせていく、ナチュラルワインを多数揃えております。
厳選されたナチュラルワインの味や香りの複雑さと、奥深いスパイスの世界で表現されるインド料理は掛け算的に美味しさが広がり新たな世界に連れて行ってくれます。是非お試し下さい。
未知なる体験に遭遇できますように!
ご予約はお電話にて承っております。
最新のご予約情報はInstagramのストーリーにてお伝えしております。
tel. 075-746-2337
営業時間:17:30〜22:00(21:00LO)
予約受付時間:13:00~22:00
(15:30〜17:00は電話にでられません)
定休日:日曜・月曜
TADKA 1の床の改修工事の際に大量に出たゴミ。
何も再利用することができない、燃やすこともできない建築廃棄物を目の当たりにし、TADKA2の内装ではできる限りそのようなことにならないようにしたいと強く思うようになりました。
他の建築物からの使わなくなった廃材を再利用することや、燃やしても有毒なものが出ないようにケミカルな接着剤や塗装をできる限り減らすこと。ゆくゆく閉店したときに別の場所でさらに再利用できるような仕組みで建築することなどなど。そんなことを常に考えている大工さんで友人の山本将史さんにお願いしました。
そして彼と何度も話し合った内装のイメージは、シェフの出身地でもある建築物として有名なタミル・ナードゥ州チェッティナード地方のお屋敷のコロニアルな雰囲気を持ちつつ、そこにオーガニックなテイストをミックスし仕上げるという試みでした。
彼はこのオープン2年前より、日本全国様々な場所から廃材を集めてくれていました。
廃業になった清水焼の窯元から窯の中の石板を使い床材の一部に。
元々友禅染に使われていた友禅板で天井を製作。
新潟から廃棄された日焼けした雪囲い用の板を日焼け具合によって色分けし、それらを組み合わせインド的な幾何学模様で床を作り上げました。
カウンターには京都の南丹市より3.5m、厚さ15センチの古いケヤキを。
その両サイドにある柱は岡山より神社で使われていた柱を運びました。
大理石のテーブルはGRANPIEさんにコロナ禍のインドから天板を取り寄せていただき、そこに丹波篠山の山から伐採した山桜の木でデザインした脚を手作りの金物で接合しました。
インドを思わす鉄の窓枠は鉄作家の井上康二さんがこの内装工事で出た木端を燃やし、その炎で熱した鉄棒を曲げ、デザインされた窓枠を作っていただきました。
資源のエネルギーを余すことなくこのチーム内でも循環させていてとても驚きました。
左官は主に2人の左官屋さんに仕上げてもらいました。
壁のほとんどの硬質で素朴で純粋な白壁に自然な経年劣化を表現しているのは八田人造石の八田公平さん。
もうひと方は日本全国で採れるいろんな土を採取し、使い分け、土着的な丸みを掻き落としでエントランスとトイレを表現していただいた斉藤新人さんに。どちらもそれぞれ違う豊かな表情を是非ご覧ください。
食器の返却棚は、山本将史さんの元で見習い中の本池ユウマくんが製作。
トイレの扉は新品の木の扉を映画美術をやっている西村立志さんがインドのデカい列車みたいな重厚な表情にエイジング。楽しくてトイレから出られなくなります。
小窓のステンドグラスはガラス作家の三木アコさんが古い色ガラスを組み合わせてインド調に製作。女性らしい雰囲気が加わりインド好きにはたまらない配色のアクセントに。
照明の一部は板金屋の山下正嗣さんが銅板で製作。トイレ横のパニプリのお皿のような手洗いシンクも彼が叩いて作ったものです。
茨木県の陶芸作家さんのKei Kondoさんにも客席上の照明を作っていただきました。
どこかの星の土のような風合いに洗練された線がとても素敵です。
山本将史さんを始めそんな沢山の本当のプロフェッショナルにそれぞれを製作していただいた空間は、なんの違和感もストレスもないただただ居心地のよい「食べる場所」になったと思います。
そんな中でのお食事を是非お楽しみ下さいね!
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